yoruhamizikaiのブログ

ぽつぽつと じゆうです

108号室で見た夢

こんにちは。

 

先日、SNSで知り合った3つ上の先輩と彼のお友達で開催される集まりに参加させてもらった。

事前にラインのグループに集合場所であるマンションの位置情報が送られ、体が空いた人からぼちぼちとそのマンションに訪れてくる、というなんとも自由な感じ。ええですね。

 

開催場所であった大心院町のコスモハイツ108号室は、お世辞にも治安が良いとも衛生的とも言えない一室である。

タバコの煙と酒臭さで部屋の空気が淀み、床にはタバコの空き箱や、空き缶、ゴミ袋などが散らばっていた。壁には、油性ペンで無秩序に描かれたイラストや、「夏休み」と書きたかったのだろう、誰かが書き殴った「夏体み」という文字が、飄々と異質な存在感を放っていた。なんだよそれ。

 

そんな狭い一室に、どんどん人が集まり、いつのまにか10人前後の人間が、円を描くようにして座り、ガヤガヤと。ワイワイと。

私にとっては、全く初めてのコミュニティであったわけだが、とても居心地が良かった。無理になにかを話す必要もなく、誰かの会話をつまみに、ちびちびとお酒を飲んで、面白いと思ったらふっと笑う。聞きたいことがあれば、適当に質問を投げかけてみる。誰かがその質問を拾って、答えてくれる。

 

どこからともなく話題が生まれ、また他の人間の間で会話が生まれ、酒の空き缶が増え、灰皿の灰が増え、知り合いが増え、誰かがギターを弾き始め、それに合わせてだれかが歌う。歌声が増え、思い出が増え、夜が更け。

 

開けっ放しのドアから差し込む朝日が、一晩を超えさらに乱れた部屋と、床に転がりすやすやと眠る優しい酔っ払いたちを包んでゆく。

 

非現実的で、新鮮で、愉しい夜、私を受け入れてもらえて嬉しかった。ありがとうございました。